2017年7月23日日曜日

CSS Nite lp52『ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと』に参加しました

もう一週間経ってしまいましたが、7/15に開催されたCSS Nite lp52『ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと』に行ってきました。
toggeterのリンク

テーマは「戦略」。 クラアントのビジネスに寄り添う、結果を出すということについてWeb制作担当として向き合わなければならなくて、そのために何をしたらいいのか、ということを考えさせられるセミナーでした。

事前にやったこと

課題図書があったので読みました。下記の三冊。

遅読なので3週間前くらいから読み始めましたが、それぞれ程よいボリュームで2日前くらいには読み終わりました。

タイムテーブル

以下、感想などです。

1. なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか

登壇者は権成俊さん(ゴンウェブコンサルティング)。
課題図書の「なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか」の内容をベースに、実際の案件での事例を紹介していただきました。
本の中にも書いてあるのですが「お客様を選ぶ」ということを実践していらっしゃって、ブレない軸があるからこそ成し得る仕事なんだなぁと感じました。
ヒアリングを重ねて大胆な提案をした事例を紹介していて、「選ばれる理由」を模索することに労力を惜しまない。同じことを実践することは普通の制作会社では到底無理だと思います。
でもクライアントの「選ばれる理由」を見つけて戦略を練る、というところは小さく始められるのではないかと思いました。
そして制作側の自分たちも「選ばれる理由」を打ち出していくことも大切だよなぁと思いました。本当にいま自分に足りていないところだと思っているので。

2.コンテンツマーケティングで導く目的別の勝ちパターン

登壇者は山中もとおさん(マジメ)。
コンテンツマーケティングは自分は全くの専門外なので、タイプ別の事例を紹介していただいてとても分かりやすかったです。本の内容とはあまりリンクしてなかったかな。
タレントさんを使って記事を書くことについても話していて、企業努力で想像以上にお安い価格で仕事を受けてるというのは驚きでした。
よく失敗するケースとして「自己満足はNG」という話があり、「それ分かるー!」と一人でうなずいてしまいました。(自分にも心当たりがあるので状況を打開したいなと思いつつ、なかなかうまくいかないジレンマが…)

3.ヒアリングLIVE

登壇者は田口真行さん。(デスクトップワークス)
以前田口さんの有料放送でヒアリングの回を見ていたのですが、今回は実際にライブでヒアリングをしてみるという内容でした。ヒアリングの時間が約20分っていうすごいスピード感。笑
たまに笑いを混ぜていたり、演出をこだわっているところは流石だなぁと思いました。(でもBOOWYネタは分からなかった世代です、すみません。。)
他のディレクターさんのヒアリングの様子を見ることは普段ないので、実際に話を引き出していく様子を見れたのは勉強になりました。短いヒアリング時間の中でも抑えるところは抑えていいらっしゃったので、自分のプロジェクトでも真似していきたいです。
あと、突飛なアイディアが出てきましたが、そうやって話をまとめていくのもありなんだなーと。

4.クライアントワークをうまく進める 5つの視点

登壇者は益子貴寛さん(まぼろし)。
益子さんが一番初めにおっしゃった「今日のセミナーは、クライアントとのイコールパートナーシップが大切ということに集約されるのではないか」という言葉がまさしくその通りだと思いました。お客様が上とか制作会社は下とかではなく、一つのチームとしてプロジェクトを進めていくことが大切だよなぁと。
5つの視点についても、自分はふんわりとしかやっていなかったことが言語化されていたり、新しい視点がたくさん得られたのですごくよかったです。
でも益子さんがおっしゃってたことって、結局は誠実に仕事をこなしていくということなんですよね。それでいて対等な関係を築けるようにしていかないとなと思います。

5.築城10年、落城3日。こだわりのあるWebデザイン、やるからには本気で良いものを!

登壇者は中川直樹さん(アンティー・ファクトリー)。
昨年参加したCSS Nite LP46「ビジュアル・ドリブンのデザイン」でお話しされていて、今回はそのバージョンアップ版の内容で、前回よりもより深い話を聞けてよかったです。(昨年の内容)

現状の考察と戦略の差異を埋めるところから始め、言語化できないイメージをイメージボードとしてクライアントと一緒に作り上げていくという手間をかけた工程を経ることで、全員が同じ判断基準を持つことができるということは画期的な方法だなぁと思います。
始めの権さんとも共通しますが、「自分たちはどういう価値を提供できるのか」ということを考え抜いた結果、こういう方法にたどり着いたんだろうと思います。
簡単には真似できない。難しい。

6.マーケティングオートメーションで実現する、Web戦略の実行

登壇者は志水哲也さん(タービン・インタラクティブ)。
まず一番初めに驚いたのは、課題図書だった「若手Web担当者と〜」は小説だったということ!普通に技術書だと思ってた…(本の感想 「ベテラン営業マンと若手Web担当者がコンビを組んだら?」を読んで)。
Webの仕事に18年も従事されていて、Webが本当に好きで、そこで働く人たちの価値を高めていきたいという強い思いを持っていらっしゃって、非常に感銘を受けました。
私たちが戦略に入っていくことの重要性について説いていて、自分このままだとヤバいかも、という危機感を持ちました。
私は営業や経営の知識がほぼ皆無なので、顧客を知るために勉強しないと生き残れないんじゃないかなとも思いました。

まとめ

「戦略」というテーマでしたが、今まで自分ではやってきていない領域の話から、日々の仕事にすぐに試せる実用的な話まで、幅の広い内容でした。
CSS Niteは今回で3回目でしたが、毎回内容が濃くて終わった後は情報量の多さにヘロヘロなります。
自分のこれからの仕事について非常に考えさせられる内容で焦りを感じるのですが、まずは今の自分にできることを着実にやらないとなーと思います。

あと、次回はセミナー終わった翌日には感想書こうと思います。(猛反省中)